点灯百科辞典−ホ(DICTIONARY_ho_TENT) インデックス


防炎(bouen)
可燃性の繊維を燃えにくくするための加工をいうが、炎が燃え広がらないということで、燃えない(不燃)のではない。また防火加工については、火災時における煙と有毒ガスの発生など、多くの問題が残されている。


防炎ラベル(bouen_rabel)
消防法で決められている防炎対象物品に付けられるもので、主に不特定多数の人々が出入りしたり、災害の被害を軽くするため、建築物や劇場・病院などで使われるカーテン、じゅうたん、工事用シートなどがある。また、このラベルには物品ラベルと製造ラベルがある。前者は、対象物品が防炎であることの証明に使われ、後者はその物品を使って加工した製造者の証明に使われるものである。
日本防炎協会で対象物の試験をしている。


防水加工(bousui_kakou)
繊維に水が浸透しないように加工することで、不通気性防水加工と通気性防水加工とがある。
不通気性防水加工は、疎水性のゴムや熱可塑性樹脂の溶液やエマルジョンを布に噴霧あるいはコーティングしたり、布を浴液に布を浸して液を吸収させてローラーの間を通して液を布に均一に浸透させることにより、布に防水フィルムを形成させる方法である。耐水圧性の大きい防水効果が得られが、空気や水蒸気も布を透過できなくなるので、被服用に用いるとむれやすく着心地が悪い。通常は、テント・シート・帆布など非被服用途に用いられる。
通気性防水加工は、撥水(はつすい)加工ともいい、布を撥水加工剤で処理し、繊維表面を疎水化する方法である。布に対する水の接触角が大きくなり、水滴となって布上を転がり落ちるため、水にぬれにくくなる。一方、布に空隙が残されているので空気や水蒸気は布を透過できる。加工しても布はしなやかなままなので、レインコート・アノラックなどの被服用に適している。耐水圧性が低いので、強い雨に長時間さらされたときは、布の裏面に水がしみ込んでくる。


幌(horo)
馬車または自動車(トラック)などの荷台の上に品物を守るために日除け、雨除けに用いる覆いとして幌がある。近年の素材は、綿帆布に防水処理をしたもの、ビニロン、エステルなどがある。
歴史を遡れば、戦陣の中で背にかける大形の布帛の意味もある。流れ矢を防ぎ、存在明示の標識にもして活躍した武将として、織田信長に仕えていた当時の前田利家(後の加賀藩祖)が有名であり、石川県金沢市には母衣町(ほろまち)という町名が残っているほどです。


幌テント(horo_tent)
幌型のテントで上下に可動するため、公道に面した場所の窓などに設置されることが多い。動かすには、ヒモを手動で引っ張ったりして開いたり閉じたりさせる。


 


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(株)石野テント